TC UNIT-Yについてもう少し書いておこうと思います。というのもルーティングの仕方が他の内蔵エフェクトと少々違うので、ちょっと使ってないと「あれ、どうするんだっけ?」と考えてしまうので、自分自身の備忘録として書き留めておきます。

まず、ちょっと忘れがちになるのが、TC UNIT•Yには2つのエンジンがあって、各UNIT•Y Engineには、カーソルとホイールで制御されるいくつかのパラメータを持つ独自のページがあり、その他はフェーダーにレイアウトされているということです。つまり、フェーダー上にアサインされたパラメーターはフェーダーを動かすことで自動化されます。
エンジン1:フェーダー1〜8
エンジン2:フェーダ9~16
出力ミックス:ステレオフェーダー1~4

UNIT•Y画面を切り替えるにも、いくつかの方法があります。02R PreferencesページでFader Touch Selectが有効になっている場合、フェーダー1~8をタッチするとUNIT•Y画面のEngine 1に移動します。フェーダー9-16をタッチするとエンジン2に移動し、ステレオフェーダーの1つに触れるとメイン画面に戻ります。Selectボタンを押して画面を切り替えることもできます。
UNIT•Y画面の1つが表示されている場合、ステレオフェーダーの上にあるSelectボタンの内の1つを押すと、メイン画面が表示されます。
エンジン1の画面に行くには、フェーダー1〜8上のSelectボタンの1つを押します。
エンジン2の画面に行くには、フェーダー9~16上のSelectボタンの1つを押します。
また、画面の境界上のカーソルを使用して画面間を移動することも可能です。

TC UnitY Main
TC UNI-Yメイン画面

プリセットについての全ての操作はUNIT・Yメイン画面で行います。UNIT・Yメイン画面にアクセスするにはディスプレイ左側のDISPLAY ACCESSセクションのMIDIキーを押して画面を呼び出します。MIDIキーで呼び出すというのが何か不思議な感じがします。上の写真がメイン画面を呼び出したところです。ストアまたは呼び出したいエンジンを選択し、他の02R画面と同様にプリセット機能を使用します。エンジンを選択するショートカットとして、ディスプレイ画面の左側にある2つの内蔵02R FXセレクトボタンを使用することもできます。プリセットはUNIT•Yカードに保存されているそうなので、TC UNIT・Yカードを別の02Rに移動すると、そのままプリセットも移行出来てしまうそうですが、この機能は使うことは無いだろうな(笑)。注意が必要なのは、02Rのシーンメモリーが呼び出されると、UNIT•Y Enginesのプリセットとルーティングもリコールされるという点です。シーンメモリは、どのプリセットがどのエンジンで使用されているかも記録しています。 Engineプリセットを呼び出すだけでなく、フェーダーに配置されたすべてのパラメーターもそのシーンに合わせて変更されます。したがって、シーンを保存する前にUNIT•Yプリセットに保存されていないと、フェーダーのUNIT•Y情報は失われてしまいます。

つまり、UNIT•Yプリセットとシーンメモリーをセーブする手順としては:
1.UNIT•Yプリセットとしてシーンに保存したい設定をストアする
2. 02Rシーンを保存する
の順番でセーブしないといけません。まあ私はシーンメモリーはまず使わないので、あまり気にしてませんが。

UNIT•Yプリセット・リストの最初の100個のプリセットは、ROMプリセットとリザーブされたプリセットになっています。それらはプリセットリストのナンバーの後ろが “;”とマークされています。これらのプリセットに対しては、ストア機能またはクリア機能を使用することはできません。その後ろのプリセットはRAMに保存され、プログラムすることができます。 RAMのプリセットはリストに「:」と表示されます。 100番以降の工場出荷時のプリセットは上書きできます。
プリセット1-99:ROMとリザーブ済み。 (1-49:M2000 D.C.、50-59:Finalizer D.C.、60-99:Reserved)。
プリセット100-199:RAM。追加の工場出荷時設定(上書き可能)。
200-250:未使用のRAM。ユーザープリセットはまずここに書き込むのがいいとされています。

DIO画面でのルーティング

UNIT•Yカードへの信号のルーティングの一部はUNIT•Yメイン画面で、一部は上の写真のように02R DIO画面で行います。02R DIO画面とUNIT•Yメイン画面のルーティングは、シーンごとに異なる場合があります。

UNIT•Yエンジンへのセンドは、上図のようにBus Out, Aux Out,ステレオアウトから選択できます。エンジンは、Aux 1,2,5,6,7,8、Bus 5-8、Main L / RまたはMain Insertから供給できます。 バス5または6のL / RアイコンでEnterキーを2回押すと、エンジン1はステレオバス・インサート・プロセッサとして使用できます。

例えば、Aux 7をEngine 1に送るには、DIOボタンを押して上図のように02R Output Select画面を表示させます。チャンネル7で、Auxアイコンに移動します。 「1」と表示されている場合は、Enterを2回クリックして「7」に変更します。そしてフリップボタンを押しながらUnitYメイン画面に移動し、入力選択アイコンにカーソルを合わせ、 “Aux 7″が表示されるまでパラメーターダイアルを回します。そうすると、Aux 7はUnit•Y Engine 1と内蔵のYamahaエフェクト1の両方にルーティングされます。

リターンに関しては、標準のYamaha 02Rでは、スロット3または4にカードを使用するには、8つのアナログ入力のブロックを無効にする必要がありました。つまり、アナログ入力がルーティングされていた回路にUNIT•Yからの信号がルーティングされるようになっていたのです。しかし、UNIT•Yソフトウェア2.1以上では、UNIT•Yカードからのシグナルに新しいリターン・オプションが追加されました。これによってUNIT•YカードにI / Oが装備されているかどうかに関係なく、入力を無効にする必要は無くなりました 。I / Oを装備したUNIT•Yカードを使用すると、通常の02Rで可能なよりも多くの外部信号とエフェクト信号をメインL / Rバスに混在させることができます。

TC UnitY Edit Screen
TC Unit・Yのエディット画面

メイン画面のEXT RTボタンを押すと、スロット3またはスロット4のUNIT•Yカードに拡張ルーティングが適用されます。 拡張ルーティングに関する情報は各02Rシーンメモリに保存されますが、一般的にモードはミックスの開始時にのみ設定し、カードをオーディオ信号が通過しているときには設定してはいけません。信号は次のように送られます。
Return “St LR”:信号はメインL / Rステレオバスに直接送られます。
Return “21.22”:信号はチャンネル21/22に送られます。
Return “OUT 5.6″、 “OUT 7.8″:信号はカードの出力に送られます。

UNIT•Yカードスロットがリターン信号用に選択されている場合、拡張ルーティング・ボタンはグレー表示されていて選択できません。 その場合、02R DIOページの “Input Signal Select”に行き、カードの代わりにそのスロットのアナログ入力を有効にします。 これで拡張ルーティングが有効になり、アナログ入力とUnitY信号を同時に使用することができます。

拡張ルーティング付きUNIT•Yカードを使用したステレオ・プロダクションでは、両方のエンジンをメイン・ステレオバスに直接戻すには、UNIT•Yメイン画面のアウトプット・セレクタで “St L.R”を選択します。エンジン・フェーダーとリターン信号の両方を鳴らすと、ステレオバスに直接供給されます。UNIT•YカードにI / O機能がある場合、外部入力セレクタで “St L.R”を選択すると、2つの追加ステレオ信号(5.6と7.8)がステレオ・バスに直接ミックスされます。

以上がTC UNIT•Yカードのルーティングの基本ですが、MIDIページとDIOページを行き来するので、ちょっと分かりにくく、しばらく使ってないとマニュアルを見ながらでないと、ルーティングが分からなくなってしまいますね。しかもマニュアルが英文しかないときたものだ(笑)。

TC UNIT•Yについてはまた機会があったら書くことにします。

 

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