Introduction


サンセット・シティ・スタジオは東京の下町、日暮里にある小さなプライベート・スタジオです。レコード会社勤務の長かった管理人が自社スタジオでの経験を基に、自分の好みの音楽を好きなように作りたいと思って構築した音楽部屋です。機材の進化はありがたいもので、かつては大きなスタジオでないと制作できなかったような楽曲を、プライベートな空間で作ることができるようになりました。ここでは、そんな機材やDAWソフトウェアに関する話を中心に、好き勝手に書き綴っていきます。

私が勤めていたレコード会社は比較的早くからディジタル・レコーディングを手掛け、70年代には自社製の2インチ・ビデオ・テープを使用したディジタル・レコーダーで録音を開始、80年代初頭には三菱製のX800やX850といったPDフォーマットの32チャンネル・ディジタル・マルチ・レコーダーを導入してマルチ・レコーディングを行っていました。私がディレクターになったのもそんなディジタル・レコーディングが中心になろうとしていた時期でした。X850は素晴らしい音質を持っていましたが、何しろさすがに武器商人の三菱が作っただけのことはある、超重量級の筐体と1インチビデオ・テープを使って45inch/secで回転するという仕様で、素材テープのストックに膨大なスペースを要するのがネックとなり、SONYの3348に業界標準の座を譲ってしまいました。そしてその3348すらを駆逐してしまったのがProToolsの登場だったわけですが、そのおかげで私なんぞも小さいながらプライベート・スタジオを持てるようになったわけです。

コンピュータ・ベースのHDレコーディングが、マルチ・トラック・レコーディングの世界を身近にしてくれたわけですが、私も仕事でProToolsを経験し、最初は音質面に疑いを持っていたのですが、その便利さに自宅への導入を決心。引っ越しを機に、ProTools 24を自宅に設置し宅録の世界の泥沼に足を突っ込むことになったのでした(笑)。しかし最近ではソフト音源も増えてきて、自分で何を持っているのか失念していることもあり、それを整理がてら、ホームページにしちゃって外出先でも確認できるようにしようかな、と思ったのがこのサイトを立ち上げたきっかけです。なので、自分の備忘録として作っていますので、読んでいただく皆さんの役に立つとは到底思えませんが(笑)、良かったら読んでやってくださいm(_ _)m。

Mitsubishi X85 & SONY 3348
三菱X850とSONY3348