まず最初に当スタジオのメイン・ミキサーをご紹介しておきましょう。と言っても、とりたててすごいミキサーってわけではなく、初期のヤマハのディジタル・ミキサーである02Rです。当スタジオは私がこのマンションに引っ越して来た2001年にその原型ができましたが、その時は未だ02Rではなく、Fostexの450-16というアナログ・ミキサーを使っていました。このミキサーも使いやすく、ミキサーの基本を学ぶには非常にいいミキサーだったと思うのですが、いかんせん16チャンネルの割に図体がでかい(^_^;)>。それまではAKAIのアナログ12チャンネル・マルチを使っていたこともあって、組み合わせとしてもテープの再生に12チャンネル、エフェクトのリターンに4チャンネルという使い方で何とかなっていたのですが、引っ越しを機に遂にProTools 24を導入。オーディオ・インターフェイスを何にするかという選択の際に、ワイヤリングのことを考えてADATのインターフェイスを使うことを早くから検討していました。そして最終的にオーディオ・インターフェイスにADAT Bridge、ミキサーはCD8-ATディジタルI/Oをインストールした02Rという組み合わせにすることにしました。

02R back View
02R Back View

以来、当スタジオのメイン・オーディオ・インターフェイスは、MOTU828mk3 →Universal Audio Apolloと移り変わっていますが、メイン・ミキサーは02Rのまま変わらず、オーディオ・インターフェイスとミキサーの間のデータのやり取りも、ADATインターフェイスを使って行っています。現在は写真のようにCD8-ATが2枚拡張スロットに差さっており、16チャンネル分のデータのやり取りがADATでできるようになっています。ちなみに、4つある02Rの拡張スロットの残り2つに差さっているのは、AES/EBUのディジタル・インターフェイスとTC Electronicのエフェクト・カードTC Unityです。ただやはりアナログ・ミキサーを使用していた頃と違って、ProTools導入後はミキサーで曲のミックスを作ることは殆ど無くなって、基本的なミックスはDAW側で作り、どうしてもDAW側で作りこめなかった場合に、ミキサー側のコンプやその他のエフェクトをかますためにDAWのアウトをパラってミックスするくらいになりました。で、この02Rの使い道の一番大きなところはレコーディングの時に、手弾きのギターやベース、実機のシンセ類のA/Dとして使っているのがメインになっています。その他ヴァーチャル・インストゥルメント類も基本的にはバウンスしてオーディオ化するのではなく、一度ミキサーを通してレコーディングするようにしているので、その際のコンプ/EQをかますヘッドアンプ的な使い方もしています。まぁでも02Rの本来の機能からしたら半分も使っていない気はしますが…。SCENE MEMORYとかオート・ミックスとか全く使ったことないし。

しかしとっくにディスコンになり、そろそろスイッチやヴォリューム系に若干のガリなども出始めてきたので、次のミキサーを検討しないといけないですかねぇ。

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