さて、このコロナウイルス騒動の間に少し時間ができたので、音楽制作用に使っているiMacのOSを久しぶりに上げてみました。このiMac自体2011年モデルなので、そろそろ新しい機種に更新した方が良い時期なんですが、音楽ソフトは必ずしも最新OSのアップデートについて行ってくれないので、これ以上アップグレードすると使えなくなるソフトが出てくると言うギリギリのところでOSを更新するのが私にとっての習慣ですので、必ずしも最新OSのマシンが必要なわけではないんです。逆に最新OSだと使えないソフトが出てくるのが痛し痒しです。さてこの27インチiMac Mid 2011モデルはこれまでOSがEl Capitan(10.11)だったのですが、2つ上げてHigh Sierra(10.13)にしました。それでも最新のOS(10.15)よりは2世代前ですね。やばいのはMIDIインターフェイスのMIDI Timepiece AVがHigh Sierraまでしか対応しないようだと言うこと。結構まだ実機のMIDI機器使ってるのに。最近音源がみんなソフト音源化してますからね。

よくOSを更新するときはクリーン・インストールした方がいいと言われますが、私も最初のころはその教えに従ってクリーン・インストールをしてたのですが、今では気にせず上書きインストールしてます。結局これだけアプリケーションも数多くインストールしてあると、音楽ソフトはプロテクトがかかっているものも多いので、アクティベーションをどのような方式でやっているか、いちいち細かく覚えていられなくなったので、アクティベーションをそのまま残して上書きインストールしてしまっています。今のところそれに関しての不具合は出ていないので、まぁいいかと。アンインストールしてまた再度インストールしなおす時間的な無駄を極力少なくした方が、私にとってメリットが大きいというのもありますし。それと一時MacOS Xのアップデートは以前のOSの購入履歴やアップデート履歴がAppSoreに無いとダウンロードすらできないという時期があって、私のように最新OSより2~3年遅れでアップデートしている人間はアップデート履歴が無くてアップデートができない事があり、仕方なくヤフオク!でOSのUSBメモリを購入してアップデートしたこともありましたが、現在はその制約が無くなり、そのままアップデートできるようで、iMac Mid2011、Mac mini 2012、MacBook Pro 2013の3台を一気にアップデートしましたが、全てアップデート可能でした。

コントロールサーフェスを認識できず

ところが今回システムの見直しも含めて色々なところに手を入れていったら不具合が続出😥OSをアップデートした影響によるものもあるのでしょうが、他の原因も考えられなくはないので、ひとつずつ原因をつぶしていきました。1つめは、フィジカルコントローラーのBaby HUIからトランスポートのコントロールが効かなくなってしまったことです。DAW側で再生や録音するとそれに伴ってBaby HUI側のLEDは点灯するので、HUIとDAWは通信できてるようなのですが、逆はダメ。その次にMIDIインターフェイスのMTP AVがハングアップしてしまったこと。私のシステムはMTP AVを2台繋いで16台分のMIDI機器を接続できるようにしてあるのに(1台はMTP AV USB、もう1台はシリアル接続)、その内の1台が認識されなくなってしまいました。しかし電源を入れなおしたりUSBの接続をし直したりしているうちにいつの間にか復活。一時はBaby HUIがHighSierraに対応していないのかと思い、コントロールサーフェスを1台購入してしまいました。それが下の写真にあるiCON PLATFORM M+。でも結局Baby HUIが使えなかったのはMTP AVの1台目が認識されていなかったことに原因があり、Baby HUI側に問題があったわけではなかったので、無駄な買い物になったかも。ま、これはこれで使い道はきっとある(に違いない、未だあまり使えてないけど)

PLATFORM M+
Baby HUIが使えなくなったと思って買い込んだPLATFORM M+

それからうちのプライベートスタジオのシステムではエフェクト・プラグインの大半はUniversal Audio UAD-2のプラグインとWaves のプラグインを使用していますが、UAD-2は外部DSPプロセッサを利用して処理を行うプラグインとしておなじみですが、WavesのプラグインもDigGrid IOSの外部DSPを使用して処理をするシステムにしており、そのIOSのDSPサーバーにアクセスできなくなってサーバーが “disconnected” になったままでグレイアウトした状態になってしまいました。これは今までMacBook Proに繋いでVienna社のVEP(Vienna Ensemble Pro)経由で利用していたのを、日本語マニュアルをよく読んでみたらVEP経由しなくても普通にイーサネット経由で使えるんじゃないかと思って構成を変えたせいかもしれないと思い、日本の代理店のMedia Integrationと何度もメールのやり取りをして、何とか解決方法を発見できました。結果的にあれこれやっている間にシステムを少しいじることになって、VEPを使ったシステムをこれまでのiMac 2011+iMac 2008 +MacBook Pro 2013からiMac 2011 + MacBook Pro 2013 + Mac mini 2012に変更したこともあり、このシステムの中では何とかうまく使用できるようになりました。これについては別途詳しく書きたいと思います。

DigiGrid IOSがdisconnectに
DigiGrid IOSのサーバーがdisconnectになったまま

あとProToolsが立ち上がらなくてクラッシュしちゃうようになってしまいましたが、これはオーディオインターフェイスのルーティングが変わったせいでのクラッシュのようでした。てなことで、OSのアップグレードは何かと不具合の発生を伴うものだということを再認識しました。まぁ、大事にいたらずよかったですが。

それとこのiMac Mid2011のメモリを32GBに増やしてみました。メーカー・オフィシャルには16GBまでの対応ということになっていますが、Apple製品は結構公式最大メモリよりも大きなメモリを積めてしまうことが多いですね。このiMacの前に使っていたiMacも公式4GBだったけど6GBまでは積めました。このiMac Mid2011は元々16GB積んでいましたが、ラッキーなことに8GBメモリ2枚搭載での16GBだったので、メモリスロットが2つ空いており、8GBメモリを2枚購入して増設すればよかったので、出費が抑えられました。場合によっては4GBを4枚積んで16GBになっているケースもあるので、その場合は4枚のメモリを全部外して8GBを4枚購入しなくてはいけませんが、今回は2枚のみで済みましたので。iMac Mid2011のメモリ増設は簡単で、筐体下面の蓋をドライバーで外すとすぐメモリにアクセスできます。ただこの蓋がメッシュ状になっていますので、経過年数によっては内部に埃が溜まっていることもあるので、ブロワーで飛ばすなどの対処が必要な場合もあります。このメモリ増設の効果は結構大きく、心なしかサクサク動くようになった気がしますし、今までよりも動作に余裕がある気がします。これなら当分Macを買い替えなくてもいいかなと思いました。Macの動作が重いと思っている方は買い替え前にメモリ増設をしてみることをお勧めします。

MTP AVが1台認識されなかった時はこんな表示に

そんなこんなで、もう来年には10年目を迎える27インチiMac Mid2011ですが、メモリ増設のおかげでまだまだ現役で使えそう。もし今後延命のために手を加えるとしたら、内蔵HDDをSSDに換装する、もしくは増設する改造ですかね。

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