電子ドラムを使っていくうちに、特にタム用のパッドを叩いた時の音量バランスが、パッドによってバラバラなことが気になってきました。上の写真で、ハイタム用の2台のPD-85は最初にこの電子ドラムを購入した時についていたタム用パッドなのでほぼコンディション的には似たようなものでしたが、フロアタム用の2台のPD-105は後から追加したもので、しかも購入した時期も、購入した相手も(これまたヤフオクだったかメルカリだったかで購入したもので)違うので、コンディションがかなり違っていました。上の写真の右側のパッドの方が左側のパッドよりもかなり感度が良く、センシティヴィティを左側=7、右側=2くらいのバランスにしないと同じ音量で鳴ってくれない状態になっていました。しかも左側のパッドはセンターはちゃんと反応するけど、周囲の部分を叩いてもちゃんと鳴ってくれなくなっていました。上の写真でもそのパッドだけちょっとメッシュパッドが暗めなのが、そのことを暗示しているかと思ってしまいます(笑)。

PD105と新しいセンサーコーン
PD-105と新しいセンサーコーン

RolandのV-Drumsのパッドの構造は、中央下部にセンサーがあってその上にスポンジで出来たコーンが乗っていて、そのコーンがメッシュ・ヘッドに接していて、スティックでヘッドを叩く振動を拾っています。パッドの発音の不良は、そのコーンが経年変化で劣化しスポンジが縮んだりしてヘッドとの接点がきちんと触れなくなっているケースが殆どということなので、そのコーンを交換してみることにしました。Rolandに修理に出すと、そのコーンの交換だけで1万円くらいするそうなので、「おいおい、それじゃあパッド自体が中古で買えちゃうよ」と思い、自分で交換することにしました。コーン単体を入手するには、カナダのQuartz Percussionsというサイトでコーン単体のみや、コーンとセンサーのセットの通販をしており、そこから入手が可能ですが、コーン1個だけでは本体が$8なのに、送料の方が高くつくのと、今回は果たして本当に自分でできるか、ということもありましたので、ヤフオク!にたまたまコーン1個のみで売りに出している人がいたので、その人から購入することにしました。ヤフオク!にはその他に、コーンの素材となる円形にカットしたスポンジをセットで売っている人もいて、スポンジを組み上げてコーン上にする手間をいとわなければ、その方が安くできますが、私は面倒だったので、コーンとして出来上がったものの方を購入しました。届いたコーンが上の写真のパッドの横に置いてある黒い三角形のものです。

PD-105内部のセンサーコーン
PD-105を開けてみたらセンサーコーンがヘタっていました

さて、それではパッドを開けて中の様子を見てみましょう。内部にアクセスするには、メッシュ・ヘッドをチューニング・キーを使ってフープごと取り外します。一応この時ネジを取り外す順番が決まっているそうで、PD-105の場合、正面から見て右上→左下→右下→左上→下→上の順で締めたり緩めたりするのが正しい方法なのだそうです。一応私もその順番に沿ってチューニング・ボルトを緩め(但し1ヶ所だけを完全に緩めず、2~3回に分けて行った方が良いようです)、ヘッドを取り外して内部のコーンの状態を確認しました。写真のようにコーン自体がかなりヘタっていて、見るからにつぶれた状態になっていました。これではヘッドとの間に隙間が空いてしまい、叩いた時の振動がうまく伝わらないのもやむなしですね。これでこのパッドの感度が悪い原因が特定できましたので、コーンの交換に移ります。コーンは接着剤で貼り付けてあるだけですので、これを丁寧にはがしていけばコーンを取り外すことは比較的簡単です。

コーンを取り外したPD-105
コーンを取り外したところ

コーンを取り外すとピエゾ・センサーが現れます。上の写真ではセンサー自体はまだ見えていませんが、今回購入したコーンがケーブルを通すスペースの加工がされていないものだったため、その加工をする手間を省いてこの上にコーンを貼ってしまうことにしました。本来のコーンの高さよりも0.4~0.5ミリ程度コーンが高くなってしまいますが、まあ誤差の範囲でしょう。

貼り替えたコーン
貼り替えたコーンを横から見たところ。フープよりもやや高くなっています。

貼り替えたコーンは横から見るとフープのエッジよりもほんの少し出ていて、ヘッドを貼った時にいい具合にヘッドに接してくれました。ヘッドを戻す時も外した時と同じ順番でチューニング・ボルトを締めていきます。実際に音源モジュールに繋いで音を出してみると、感度は戻っていて、左右のフロアタムともセンシティヴィティを4程度に設定して同じくらいの音量で鳴るようになりました。これで2台のPD-105のバランスはとてもよくなりましたので、今度は他のパッドも取り替えてみようかと思っています。なんか気にし出したら左上のハイタムもちょっとセンター以外のポジションの感度がイマイチだし、スネアもヘッドの端の方の感度が良くなく、ヘッドを叩いているのにリムの音が鳴ることがあるなぁと気になってきました(^_^;)>。まぁ尤も私の場合はドラムがメイン楽器ではなく、生ドラムの経験も中学・高校時代の軽音楽の同好会の部室にあったものを叩いて練習したぐらいで、打点位置による音色の違いとかもあまりよくは分からないので、まずはパッドの設定の調整とかをするのが先決かも知れませんが。ということで、V-Drumに関する記事はまだまだ続きそうです。

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